本日 2521 人 - 昨日 2405 人 - 累計 2328534 人
  • 記事検索

RSS

連休中盤 信州山岳事故多発

 ゴールデンウィーク中盤、信州の山での遭難事故が多発しました。

 信濃毎日新聞によると、

 既報(5/1、5/3付けブログ)の涸沢岳、前穂高岳の遭難事故に続き、5月3日は遭難事故が4件発生し、一人が死亡、三人がけがをした。

 これまでに発生した遭難事故は下表をご覧ください。
 
 
月日山域遭難事故の概要
4月28日八ヶ岳 赤岳単独の東京都26歳男性が下山中に道迷い、翌日無事救出。
4月28日鍋倉山(飯山市)スキー千葉県の64歳女性が滑落し軽傷。
4月28日霊仙寺山(飯綱町)単独の62歳男性が雪で足を滑らせ滑落。右足骨折の重傷。
4月30日北アルプス 涸沢岳二人パーティーの金沢市の36歳男性が西尾根鎌田富士付近で滑落。翌日遺体で収容。
5月3日北アルプス 前穂高岳四人パーティーのうち二人が落石を受け、一人が滑落し死亡、もう一人がろっ骨骨折の重傷。
5月3日北アルプス 燕岳ツアー登山に参加していた東京都の74歳男性が、中房口を出発後倒れ二時間後に病死。
5月3日北アルプス 硫黄岳四人パーティーの大阪府の68歳の男性が、硫黄尾根付近で50m滑落し左足骨折の重傷。
5月3日南アルプス 仙丈ヶ岳単独の広島県の24歳男性が、山頂西側地蔵尾根付近でバランスを崩し30m滑落。右足首捻挫の軽傷。
5月3日木曽山脈 神坂山家族三人で登山をし下山中に、愛知県の53歳女性が富士見台付近で転倒し右足骨折の疑い。


 
 前日発生した前穂高岳の落石事故の続報は次のとおりです。


 前穂高岳で落石事故を起したパーティーは、東京都山岳連盟所属の山岳会「東京ヤングクライマーズクラブ」の男1人女3人とわかった。

 落石事故は前穂高岳の北尾根4峰取り付き付近(2,800m付近)で起きた。
 前穂の北尾根はアルパインルートで、4峰の先はロープワークが必要になるという。上級者には人気のルートだ。

 長野県山岳総合センター所長の話として、
 「現場は急峻だがロープ無しでも登れるが、直径40~50cmの意思が転がっていて落石が起こりやすい。パーティーを組むときは、先頭と後続がそれぞれ注意が必要だ。」という。

 遭対協関係者は、「凍っていた足場が解けるなど、自然的、人為的に落石が起こりやすい。」と語っている。

 亡くなった女性は、東京都葛飾区の44歳女性で多発外傷で死亡。もう一人の東京都稲城市の47歳女性は肋骨骨折の重傷を負った。

 同山岳会のHPに残された山行予定には、
 【日程】5.2-5
 【行先】前穂高岳北尾根、北穂高岳東稜
 【備考】横尾着
 と掲載されている。

 2日に上高地から入山し、前穂高岳北尾根と北穂高岳東稜を登攀する予定だったみられる。

 亡くなった女性は、海外登山を含め5、6年の登山経験だったという。

 同山岳会のHPには以下のとおり紹介されている。私どもの山仲間クラブとは違い、経験も実力を立派な山岳会です。

 JR大清水で有名な谷川岳一ノ倉沢、穂高岳屏風岩や剣岳チンネなど急峻で巨大な岩壁を見上げたときに誰もが抱く驚きや憧れ、「この岩壁を登ってみたい。」冒険心や恐怖心が入り交じった気持ち、この気持ちをストレートに表現する方法がアルパインクライミングです。岩壁に対して全力を傾けて登攀するとき得られる充実感は格別なものがあります。

 最近ではアルパインクライミングを目指す人が昔にくらべて少なくなったと言われていますが、こだわりをもってアルパインクライミングを実践している人たちは少なからずいます。東京YCCではこれらのクライミングを中心とした活動をしている会員が集まっている山岳会です。




 同じ山を愛する仲間として、故人のご冥福をお祈りするとともに、ケガを負った女性や関係者にお見舞いとお悔やみを申し上げます。


関連記事
中ア木曽駒で男性遭難か (12月09日)
空木岳の遭難から2週間 (07月11日)
信州山の日に県警ヘリ二人救助 (07月30日)
秋田森吉山の男女7人見つかる (10月10日)
札幌では外国人9名遭難騒ぎ (01月26日)
このエントリーをはてなブックマークに追加 Check
前の記事
次の記事
COMMENT
[3] たまたま見かけた | 2015/07/13 19:29
無くなった女性はご記載の内容よりもずっとエキスパートのアルパインクライマーだったと記憶します。また怪我をされた方は元気に登攀に復帰されていると聞きます。クライマーはリスクを取っているとはいえ、いざ事故ともなるとやはり悲しいですね。誰しも気を付けていないわけがないが、改めて気を付けたいものだと思います。
[2] 事務局 | 2015/06/20 19:53
 当会のHPをご覧いただきありがとうございます。
 適切なご指摘ありがとうございます。本当に助かります。
 これからも何かありましたらよろしくお願いします。
[1] 名無し | 2015/06/20 17:43
いくつかご指摘させていただきます。
・「巻き込まれた」のではなく、同じパーティーのメンバーの落石による事故です
(自然の落石や他パーティーによる落石事故とは違います。)
4峰はもともと落石が多い場所なので、パーティー内で十分に対策を立てて通過する必要があります。

・前穂北尾根はアルパインルートです。
(「バリエーションルート」と言うと、クライミング技術・ロープワークが必要ないルートも含まれてしまいます。)
4峰自体はロープなしでも通過可能ですが、その先はロープワークが必要になります。

・「前穂高岳、北穂高岳を縦走」はちょっと考えにくいですね。
北穂東稜とあるので、涸沢をベースにアルパインルートを2つやるつもりだったと思われます。

name.. :記憶する
e-mail.. (必須)

画像認証
画像認証(表示されている文字列を入力してください):