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上高地「山に祈る塔」の逸話

1405229303914.jpg 以前(7/3or7/20)お伝えした北ア上高地にある「山に祈る塔」に関する記事が、8月10日付け松本市民タイムスに掲載されていましたので紹介します。

 「山に祈る塔」は、北アルプスで亡くなった人たちの慰霊碑ですが、碑に刻まれた「山に祈る塔」の題字は、日本芸術院会員や日展理事を務めた書家「川村驥山(かわむらきざん)」の筆とのこと。

 刻まれている詩の作者は、「尾崎喜八(おざききはち)」で、「流転の世界 必滅の人生に 成敗はともあれ 人が傾けて 悔いることなき その純粋な愛と意欲の美しさ」と詠われています。

 自然公園財団上高地支部の若林副所長の解説によれば、「山で事故をおこそうと思って登る人はいない。何かちょっとした狂いが生じて、不幸が起こる。そんなことを考えさせ、山での事故を無くす願いが込められた詩。」と作者の心情を読み取っています。

 尾崎は「山の詩人」として知られていたようで、ウェストン祭にもたびたび参加し、新作の詩を朗読していた時期もあったようです。

 書家の川村と詩人の尾崎は、この石碑を建立した「山に祈る会」メンバーとの縁で関わったのだろうと若林副所長が述べている。

 今年、半世紀ぶりに石碑が建替えとなりましたが、これは遺族等から寄せられた浄財によるものだそうです。毎年7月1日、慰霊祭が行われます。今年も既に数人がなくなっています。彼らの名も、この碑に納められることになるのでしょうか。

 山は時には楽しく、そして優しく、時に優雅で、また儚いものですね。(N)


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