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「信州 山のグレ―ディング」を発表

 長野県山岳遭難防止対策協会が、長野県内の主要登山ルートの難易度評価を先週発表した。

 長野県及び長野県山岳遭難防止対策協会は、「登る山」と「登る人の実力」のミスマッチによる山岳遭難事故を防ぐため、県内の100登山ルートの難易度を評価したとのこと。

 難易度の評価方法は、県内の主要登山ルートごとに、固有の地形的な特徴に基づいて、無雪期・天候良好の条件下での「体力度」と技術的な「難易度」により評価され、縦軸・横軸のマトリックス図で表示している。

【体力度】
 ルートの水平距離や上り下りの標高差などの客観的データにより登山ルートごとの「ルート定数」を算定し、10段階に分類 

【難易度】
 登山ルートの地形上の特徴や必要技術から、ルートの現況を熟知する各地区遭対協が共通の基準で5段階に分類

 さて、その評価ですが、最高難易度の「上級Ⅱ」は、次の3ルートのみ
①〈周回コース〉大キレット(上高地)<北穂→槍>
  体力度:9(10段階の上から二番目に体力が必要)

②〈周回コース〉穂高縦走(上高地)<北穂→前穂>
  体力度:7

③〈縦走コース〉西岳(奥社駐車場・鏡池) 
  体力度:4

※「上級者Ⅱ」は、登山道で緊張を強いられる厳しい岩稜の登下降が続き、転落・滑落の危険か所が連続する。レベルD(上級者Ⅰ)のルートの登山経験があることが望ましく、また、岩場、雪渓を安定して通過できるバランス能力や技術が必要となる他、高度な判断力が必要となる。登山者によってはロープを使わないと危険な場所もあるとの設定。
 
 なお、西穂高岳~奥穂高岳(北アルプス)、北鎌尾根(北アルプス)、鋸岳(南アルプス)は、一般的な登山ルートにあたらない特に条件の厳しい登山ルートだとし、評価の対象外にしている。

 難易度の低いルートには、
 北横岳(ロープウェイ)、湯ノ丸山(地蔵峠)などが、難易度が最低の「初心者」レベルで、体力度が最低の「1」となっている。

※「初心者」は、登山道は概ね整備されており、転んでも転落・滑落する可能性は低い。トレッキング程度の経験で足りるが登山の装備が必要との設定。

 その他の主なルートは、
◇木曽駒ケ岳(千畳敷)が、難易度「初級者」で、体力度が「2」。

※「初級者」は、登山道は沢、崖、また場所により雪渓などを通過し、急な登下降もある。転んだ場合には転落・滑落事故につながる場所がある。登山の経験が必要となるとの設定。

◇御嶽山(田の原)  「初級者」の体力度「3」
◇前掛山(浅間登山口)「初級者」の体力度「4」
◇仙丈ケ岳(北沢峠)  「中級者」の体力度「3」
◇〈周回〉赤岳・横岳・硫黄(美濃戸)「中級者」の体力度「4」
◇〈縦走〉裏銀座(高瀬ダム・上高地)「中級者」の体力度「10」

※「中級者」は、登山道の途中にハシゴ・くさり場、また、場所により雪渓や渡渉ケ所がある。ミスをすると転落・滑落などの事故となる場所がある。レベルBのルートの登山経験があることが望ましく、また、ハシゴ・くさり場などを通過できる身体能力が必要との設定。

 他のルートは、こちらから⇒《信州 山のグレーディング》

 この難易度評価は、「ヤマレコ」のトップページに設置した県遭対協バナーからの情報提供や、長野県及び同県警、長野県観光協会のホームページで見ることができる。

 さらに、モンベル、好日山荘、ノースフェイスなど全国の213店舗で情報提供するとのことです。是非、参考にしたいものです。
 
 ただ、ちょっと言わせてもらうと、「上級者Ⅱ」の3ルートが最難度と決めたため、他のほとんどのルートが「中級者」レベル以下に押し出されているような気がします。この辺りを考慮して、実際は少し辛めに見てルートを選んだ方が良いかもしれません。

 また、どんな山でも油断すれば大けがをします。山で動けなくなれば、ヘリによる救助ということになります。初心者コースだろうと、山歩きは常に慎重に行きましょう。(N)


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