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三件のヘリコプター事故が及ぼす影響

 今年は例年になく航空機の事故が目立った1年であったが、特に信州の山岳に影響を与える三件のヘリコプター事故がある。

 信州の山岳に影響を与えた事故は、だれが見ても、3月に発生した長野県消防防災ヘリコプター「アルプス」の事故であろう。

 長野県唯一の消防ヘリを失ったことはもとより、優秀な9名の隊員を亡くしてしまったことだ。これにより信州の山岳救助は、地上からの部隊に頼らなければならない状況が増加しただろう。

 長野県警が2機のヘリを有していると言っても、ヘリには年に一度耐空検査という車の車検にあたる長期の点検がある。1機が検査期間中は1機体制となってしまう。
 長野県警のやまびこ2はアグスタ(AW139)であるが、この機種は耐空検査に時間がかかることで有名である。


 次に、10月に発生した航空自衛隊浜松救難隊の救難ヘリコプターの事故である。隊員4名が乗ったUH60Jが夜間飛行訓練中に浜松沖で墜落したもので、事故原因はいまだ不明である。
 
 救難隊の隊員は、厳しい選抜と訓練を得た選りすぐりの隊員が搭乗していることからも最後の砦と言われている。

 先月、ようやく海底から機体が引き上げられ、フライトレコーダーが回収された。今後事故原因の解明が進むであろう。

 さて、この浜松救難隊のUH60Jであるが、山岳救助と無縁ではない。救難隊は、航空自衛隊の航空機が事故を起こした際に、パイロットなどの救助にあたるための機関であるが、都道府県知事の要請により山岳救出などの災害派遣任務を行うのである。

 県の消防ヘリや県警ヘリで対応できない事案や大量の遭難者が発生した場合には、知事が自衛隊に派遣要請を行うことになる。これまでに平成6年の北アルプス剣岳の遭難救助や御岳山噴火災害にも出動している。

 
 三件目は、先月、群馬県上野村に墜落した東邦航空の大型ヘリコプターの事故である。事故を起こした機体はフランス・アエロスパシアル社製の大型ヘリコプターAS 332で、俗に「スーパーピューマ」と呼ばれ、機外吊り下げ能力が4.5トンもあるため、重い荷物の搬送に使われることが多い。墜落した消防防災ヘリ「アルプス」の機体を回収したのも別の社のピューマと言われている。

 東邦航空は信州まつもと空港に営業所を構えており、以前から、信州との関係が深い。以前は山岳救助を担っていた時代もある。
 最近では、北アルプスの山小屋への荷揚げを行っており、特に除雪機や発電機など重量のある機械や荷物を大量に搬送していた。東邦航空にピューマは1機しかなく、山岳関係に与える影響も少なからずあるだろう。


 いずれの事故も信州のために活躍した隊員が搭乗していたもの。とても悲しい事故です。改めて隊員のご冥福をお祈りします。


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