本日 2180 人 - 昨日 2381 人 - 累計 3063380 人
  • 記事検索

RSS

ダウンウオッシュによる落石で死亡

 山梨県警のヘリが救助活動中に要救助者が死亡したのは、ダウンウオッシュによる落石などが原因だった。

 平成29年5月14日、山梨県丹波村の山中で発生した山岳遭難で、山梨県警の航空隊が救助活動中に、落ちてきた木や石にあたり死亡するという事故が起きている。

 この事故を受け、運輸安全委員会は事故原因等を調査していたが、本日(11/29)、事故調査報告書が公表された。

 それによると、

 「本事故は、同機が山中で救助活動中、要救助者に接近した際、ダウン ウォッシュにより、木の枝が折れ、落石が発生し、それらの一部が急斜面を転がって地上の要救助者及び救助関係者に当たったことによるものと考えられる。」とのこと。

 また、「ダウンウォッシュにより、木の枝が折れ、落石が発生したことについて は、救助場所が急斜面の狭い溝状の地形であったこと及び同機が救助場所に向かって浅い進入角で低速で前進進入したことにより、風向風速が大きく変化したことによる可能性が考えられる。」としている。

 あらためてV字谷での救助の難しさを知らされた事故だ。

 この事故では、神奈川県の40代の行員男性が右胸部臓器損傷による出血性ショックで死亡。県警の航空隊員1名と地上の隊員2名が負傷している。

 落石が発生した際に、地上の警察官は男性に覆いかぶさり防御したが、石(直径30センチ以上と言われている)や木が男性の胸や腹に直撃していた。
 男性は発見時は足を負傷していたが意識は清明であったようなので、落石がなければ助かっただろう。

 山梨県警は、業務上過失致死の疑いで捜査しているだろうが、警察はこの調査報告書を鑑定書として使用することになるだろうから、運輸安全委員会の調査に協力した警察が、その調査結果をもとに、警察を捜査することになり、ちょっとややこしい。
 救助者が死亡している以上、機長をはじめ関係者の責任が問われる可能性が高い。

 また、民事事件としては、北海道警の山岳遭難救助活動中の死亡事故でも、損害賠償が認められているように、この事故においても損害賠償が認められる可能性が高いと感がられる。
 なお、遺族が損害賠償を求めているかどうかは未確認である。


関連記事
マッターホルン4年前の遺体発見 (10月03日)
北ア南岳で女性病死か (07月22日)
滑落事故の雪崩調査員のNPOがコメント (02月13日)
富士山冬期事故多発で注意喚起 (12月22日)
GW全国の山で18名死亡 (05月08日)
前の記事
次の記事
COMMENT
まだコメントはありません。
name.. :記憶する
e-mail.. (必須)

画像認証
画像認証(表示されている文字列を入力してください):