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甲斐駒七丈山荘より緊急情報

 週末、南ア甲斐駒で発生しました遭難事故は痛ましいものでした。この男性が泊まったと言う山荘から、緊急のメッセージが発せられましたのでお伝えします。

 以下、全文甲斐駒七丈山荘からのメッセージの引用です。


【拡散希望】重大事故が発生しました
April 23, 2017

 残念な事故が起こってしまいました。

 昨晩小屋にお泊りになり、山の話をたくさんしたお客様が戻られませんでした。
 山頂から下山中に滑落した模様で、先ほど山梨県警のヘリコプターで収容されました。

 私も他の登山者からの情報が入ってから警察に通報し、山頂まで様子を見に行きました。
 しかしどこで事故が発生したかは特定できませんでした。
 以前から発信している通り、八合目から上部は滑落したらまず助からない場所があります。
 ここでもう一度お伝えいたしますので、ぜひ情報の拡散をお願いします。


3d58f0_e45adfca83984560a46bbb05650639b3-mv2_d_3264_2448_s_4_2.webpまずは八合目〜九合目の間。
 写真上部に黒戸尾根の象徴とも言える二本剣の岩があります。
 この写真を撮影した場所から少しナイフリッジ上を歩き、写真ど真ん中にある大きい岩を正面を見て右から迂回し(夏道は岩の左側ですが、今の時期は右側です)、ルンゼ上の急な雪壁を50mほど登ると傾斜が緩みます。

 この場所は下山時によく事故が起こるところで、ここでの滑落はまず助かりません。

 登山時は硬い雪も、下山時には南斜面ということもあり、雪が緩んでアイゼンが効きにくくなっている場合が多いです。小屋を早朝出発したとしても、ここを下降する時は雪の状態に注意が必要です。ましてや日帰りの場合は、完全に雪がグサグサになりますので、さらに注意が必要です。
 夏は鎖がありますが、今の時期は完全に埋まっています。

 今日もこの場所で帰ってきたお客様もいらっしゃいますし、ロープを使用して下降してるパーティーもありました。それぐらいの注意が必要です。立木を支点に懸垂下降ができますので、迷ったらロープを使用してください。ロープを持っていない場合は、この場所に入ってしまう前に、今一度自分と向き合ってください。

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 そしてこの写真は頂上直下ですが、足跡が見えると思います。
 この場所も滑落した場合、写真左側に吸い込まれていく危険性があると感じました。
 ここは赤石沢の源頭部ですので、ここでの滑落も致命的です。
山頂から下り始めて少し気が緩むところかもしれません。十分に注意してください。



3d58f0_ba3c90b29fab467db1f6a15c5c235fbd-mv2_d_3264_2448_s_4_2.webp 山頂から眺める仙丈ヶ岳です。まだまだ真っ白です。

3d58f0_04fcc3a2f790481d8c99c49db5f1b283-mv2_d_3264_2448_s_4_2 (1).webp  
 同じく山頂からの北岳、鳳凰、早川尾根方面です。まだまだ雪はたっぷりと残っています。

 3月末にも小屋の下で事故があり、残念ながらこれでふた月続けて重大事故(死亡事故)が発生してしまいました。

 この時期の黒戸尾根は甘くありません。
 これから連休になり、皆さまにお出でいただきたい気持ちは大きいです。
 しかし、このような山の状況であるということを肝に銘じ、決して安易な気持ちで登山をされないよう、心よりお願い申し上げます。

 亡くなった方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 七丈小屋 花谷泰広


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