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戸狩温泉の雪崩の概要わかる

 戸狩温泉スキー場上部で発生した雪崩の概要が分かった。この雪崩では、スキー場のパトロール員の男性が巻き込まれ命を落としている。

 雪崩は2月13日、長野県飯山市の戸狩温泉スキー場の上部で発生した。

 この雪崩でスキー場のパトロールの男性3名が巻き込まれ、2人は自力で脱出したものの、男性一人は約2時間後に救出されたが助からなかった。

 この雪崩について、日本雪崩ネットワークが調査結果を発表したの紹介したい。以下、調査結果の概要。


 2017年2月13日に戸狩温泉スキー場(長野県)で発生した雪崩事故の現場調査を2月14日に行いましたので、速報としてお知らせ致します。
 数値等は速報値ですので、この後、変更される可能性もあります。
  
●事故データ●
日付: 2017年2月13日
時刻: 8時10分頃
概略: 戸狩温泉スキー場にて、スキーパトロール(4人)が朝の安全管理作業中に雪崩が発生し、3人が巻き込まれ埋没。2人は自力脱出あるいは間もなく救助されたが、残る1人は発見までに時間掛かり、その後、病院に搬送されたが死亡が確認された。
  
  
●雪崩データ●
種 類: 面発生乾雪表層雪崩(ストームスラブ)
規 模: サイズ2.5 (流下距離220m)
破断面: 幅70m、厚さ40-60cm前後、斜度37度
弱 層: こしまり雪(0.5-1mm)、厚さ2-4cm
滑り面: ざらめ雪

 下部コースの安全を確保するための作業中に雪崩が発生。先行した2人は滑走後待機しており、3人目のスキーカットで雪崩は発生。
 待機していた2人も含め、3人が流された。
 先行2人の待機位置は雪崩走路のほぼ端。残る1人は上部におり、雪崩には遭遇していない。

 1人は、左手が少し出た状態で完全埋没し、助けを借りて脱出。
 もう1人は、ごく浅い完全埋没で自力脱出。
 亡くなった被害者は、うつ伏せの状態で深さ1.2mの位置に埋没し、スキー場従業員および警察消防を含めた50人体制のプロービングにより、2時間後に発見された。

 直前ではなく、以前の積雪内に、焼結が十分に進んでいない結合力の弱い雪があり、雪崩の原因となった。
 弱層上に硬度のやや高いスラブがあり、これが規模の拡大に関係している。 
 「雪の掲示板」のデータおよび寄せられた他周辺情報から、弱層となったこしまり雪は2月9日に通過した低気圧が降らせた新雪が変態したものと推察されている。
  
●補足●
 当該斜面は、上部リフト(現在は休止)が営業していた時は、日常的に管理業務を行っており、今回のリーダーは、その経験も豊富であった。前日(12日)の最終パトロールにて、当該斜面に向かって右手に直近の降雪による軟らかいスラブによる雪崩が出ていることを確認し、13日の朝、雪崩管理作業を行うことを決定。以前に行っていたのと同様の安全対策を取った管理を実施していたが、積雪内に認識していない弱い雪が残っており、それが原因で雪崩となった。
 このため、事前の想定よりも雪崩が大きくなり、被害の拡大に繋がった。

 以上、雪崩ネットワーク調査結果より。
 なお、一部画像を添付できないため、表現を変えていることをご了承願いたい。


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