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雪のない針ノ木雪渓を行く

画像 雪のない針ノ木雪渓を歩き、針ノ木峠から蓮華岳を登り、小っさい秋見つけた!

 「山を思えば人恋し、人を思えば山恋し」

 今回の山行は、北アルプスの針ノ木雪渓を登り、蓮華岳、そして針ノ木岳、赤沢岳から種池をめぐる周回ルート。1泊2日の行程だ。

 このルートは、日帰りする強者もいるが、技術と体力が要求されるルートだ。参加したのは、設立当時からのメンバーで東京在住の二人と私。

 三連休は前線の影響で降雨が予想されたが、初日(9/17)の青空を見て決行。

画像 二週続けて扇沢からの入山となったが、先週より入山が1時間遅い7時30分で、天気予報が良くないからだろうか、扇沢駅がガラガラだ。
 ただ、無料の市営第一駐車場は相変わらず満車だ。停められた例がない。


 冒頭の詩は、登山の黎明期に北ア切り拓いた「百瀬慎太郎」の作だ。なんと感慨深い詩だろう。この歌碑は、扇沢の針ノ木岳登山口付近にある。

画像 二三の沢を横切り、70分ほど歩くと大沢小屋に着く。今は営業していないようで閉ざされているが、小屋を建てた百瀬慎太郎のレリーフが歓迎してくれた。画像

 20分ほどで、針ノ木雪渓から流れる沢筋に出る。ここからは何度か渡渉を繰り返して谷を登って行く。

画像 日本三大雪渓と言われる針ノ木雪渓、昨年のこの時期は、いくら雪解けが遅かったと言っても、しっかりと雪渓が形成されていた。
 白馬大雪渓も雪不足で通行止めになっているが、雪がない雪渓を登るのも大変だ。

 夏道は、雪渓により削られたV字谷を右左と沢を渡渉し、斜面をトラーバースしていく。

画像 谷の上部ではようやく秋の色づきが見られる。右手には、針ノ木から種池への縦走ルートの稜線がはっきり映る。振り返れば爺ヶ岳の雄姿、高度を上げれば少しずつ鹿島槍が角を出してくる。

 谷を登ること3時間で針ノ木峠(標高2,540m)に着く。富山と信州を結ぶ要衝で、戦国武将の佐々成政が冬期、立山からここを通って江戸へ向かったと言われる峠だ。
画像 朝は、富士も遠望できたようだが、今は見えない。

 今晩お世話になる針ノ木小屋に挨拶をしてザックを軽くし、蓮華岳を目指す。南側の裏銀座の山々に雲がかかり空模様が怪しい。

 夏はコマクサの群生で人気の蓮華岳だが、この時期この天気ではほとんど行きかう人もない静かな山だ。
 
画像 第1ピークを超えると広々した岩礫の稜線歩きとなる。南側からガスが上がり色のない景色に、オヤマソバの鮮やかな紅が見事だ。秋になったことを告げる紅だ。





画像 若一王子神社奥宮の祠を過ぎたあたりから、風にのって雨粒が飛んできた。
峠から約1時間で山頂に着く。ガスに覆われた山頂は殺風景で何もない。そそくさと証拠写真を撮り、合羽を羽織って下山。

 間もなく雨脚が強くなり、足元を気にしながら慎重の中にも先を急ぐ。早く小屋に入りフォアローズでカーッとやりたいと思うが、雨中の歩行は誰も無口で、時間が長く感じるものだ。

 小屋に着いて乾燥室へ直行。大型ストーブと除湿機があり完璧な体制が嬉しい。これでレイヤーや装備も朝までには乾くだろう。

 夕食までの一時、缶ビールとバーボンの香りに酔い、滋賀から来たと言う山男とくだらない話と山談義で過す。

画像 小屋の夕食は、鯖の煮つけにコロッケと煮物。山でこれだけの食事ができるとは幸せだ。
 腹いっぱいになったのとアルコールのせいで眠気が襲う。六時半過ぎの天気予報を確認するのがやっと。早い者はいつの間にか床に就いている。

 夜中を過ぎた頃、吹く荒ぶ風の音と、どこかのだれかが奏でる嵐の音楽に寝付けぬ時を過ごす。

画像 ようやく明るくなりかけると、既に朝食が整っている。昨日の若者は既に小屋を発った後だった。
 風雨が叩きつける窓ガラスを見ながら、諦めと割り切りの中で朝食をとる。三人の気持ちは固まっている。今日は縦走を止め下山あるのみ。

 しっかり身支度を整え、6時40分針ノ木の谷を下る。時折、強く雨が合羽をたたく音が響く。前半の急斜面、谷の高巻、岩場のクサリと気を抜けない道だ。
画像 心配した増水もなく、渡渉部は問題なくクリアできた。

 こんな天気でも下から登ってくる者もいるのには驚いた。また先行きが心配となる。ある若者は、とりあえず峠まで行って考えると言う。今後よくなる予報はないのだが、、。

 予定どおり2時間で大沢小屋まで下る。玄関口の狭い軒下で雨をしのぎ、紫煙をくゆらせるメンバーがいる。幸せの一時なのだ。

 あと1時間慎重に行こう。沢を横切り、アップダウンを繰り返し少しずつ下る。そして、三人とも9時40分無事下山完了。
後半は本格的に雨の山行となったが、温もりのある山行だった。山はやはり良いよ!

 反省、雪渓は雪があるときに登るのがいいということ。(完)


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