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ザイテン遭難多発で信毎が特集

 今月に入って、3名が命を落とした奥穂高岳へ通じる登山道のザイテングラート。いったい何が起きたのか、この疑問について信濃毎日新聞が特集記事を書いてくれた。

 9月13日の信濃毎日新聞朝刊に、こんな記事が掲載されましたので紹介したい。


「遭難続発、9月3人死亡 奥穂への登山道「ザイテングラート」

 国内で3番目に高い北アルプス奥穂高岳(3190m)に通じる岩場の登山道「ザイテングラート」で、9月に入って遭難が相次ぎ、3人が死亡した。

 事故はいずれも下山中に起き、3人ともヘルメットをかぶっていなかった。紅葉シーズンを前に、山岳関係者はヘルメットの着用や無理のない山行を呼び掛けている。

 ザイテングラートは、ドイツ語で「支尾根」「側稜」を意味し、涸沢カール上部の標高約2600m付近から穂高連峰の尾根に延びる岩の尾根を指す。
 奥穂高岳への一般的なコースだが、岩がむき出しではしごや鎖場があるため、滑落や落石の可能性がある「危険な尾根」(日本山岳会信濃支部)という。

 松本署によると、9月に入り、2日に単独行の奈良市の男性(68)が標高約2700m付近、6日に6人パーティーの東京都荒川区の男性(70)が同約2950m付近で、ともに滑落して脳挫傷で死亡。

 9日には単独行だった愛知県春日井市の男性(57)が同約2800m付近の斜面で倒れているのが見つかり、低体温症の疑いで死亡が確認された。同署は7日に遭難したとみている。

 ザイテングラートでは、2011年に下山中の男性と小学生の孫が落石に遭って滑落死する事故があるなど毎年のように死亡事故が発生。

 ただ、北ア南部地区山岳遭難防止対策協会(遭対協)の山口孝救助隊長(松本市)は「1週間足らずの間に3件続くのは極めてまれ」と話す。

 死亡事故が連続した原因が、登山者の技量によるのか、落石や岩場の崩落によるのかなどは分からない。ただ、少雪で雪解けが早かった今年は地表に雨が当たる期間が長く、登山道がもろくなり、崩れやすくなっている―とみる山岳関係者もいる。

 付近の山域は紅葉がピークとなる9月下旬から10月初めに多くの人出が見込まれる。県警山岳遭難救助隊松本班の母袋周作班長は「ヘルメットをかぶれば、万が一の際に助かる確率は上がる」と指摘。
 
 山口隊長は「穂高(連峰)の山は厳しく、落ちたら死に至る。下山時も、登る時と同じくらいの時間をかけてゆっくり歩いてほしい」と求めている。



 以上、全文、信濃毎日新聞9月13日朝刊より


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