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検証 学習院大阿弥陀岳遭難事故④

 先週に続き、今年2月の学習院大学山岳部の学生二人が、八ヶ岳連峰の阿弥陀岳で遭難し亡くなった事故について、「検証 学習院大阿弥陀岳遭難事故④」をお伝えします。

 前日に見つかった赤い点は何だったのか、行方不明の二人の学生は二日目をむかえる。
そして、捜索活動はどのように行われたのか?


前号①はこちら
前号②はこちら
前号③はこちら

(前号③の続き)


【行動】平成27年2月11日(第4日目)※遭難から二日目

5:00 捜索隊の長野県警山岳救助隊2名、学習院大OBの2名が、車で八ヶ岳山荘を出発し、赤岳山荘へ向かう。

5:30 赤岳山荘に到着後車を停め、徒歩で入山する。

7:30 行者小屋に捜索隊が到着。ここで、県警機動隊5名、救助隊員1名、OBのHと合流し、捜索方針を決める。

 捜索隊を二班に分け、より詳しく捜索することを確認。

 第一班は、機動隊員5名とOBのTで構成し、阿弥陀岳山頂から南稜を下降しながら捜索する。

 第二班は、山岳救助隊員2名とOBのMで構成し、山頂付近を捜索する。
 残る、OBのHと山岳救助隊員1名は美濃戸口へ下山することになるが、その理由は不明。

8:00 救助隊は、中岳沢より阿弥陀岳へ出発する。
長野県警のヘリコプターは、阿弥陀岳山頂周辺を上空より捜索したが、ガスが出てきて視界が利かなくなったため一旦帰還する。

画像10:07 捜索隊地上部隊が、阿弥陀岳山頂に到着。
山頂班は、学生2名の手がかりを求め山頂周辺で捜索を始める。
南稜班は、下降しながら捜索を開始する。

12:00 ヘリコプターによる捜索を再開する。

13:00 地上部隊の南稜班は、青ナギまで下降し待機する。

13:30 広河原沢右俣上部に、へりから隊員3名が降下し血痕を確認する。
ビーコンの反応があったが、その後消える。

14:00 落ちていた登山計画書を見つける。

14:22 降下地点より100mほど下るとビーコンの反応がある。

14:24 雪面の下80cmに、二名の反応があり掘り出しを始める。

14:26 一名を発見。

14:29 二人目を発見。

14:35 体の三分の一を掘り出す。体の上には、1~1.5mの雪が積もっていた。

14:40 体の三分の二を掘り出す。二人は、ロープで絡み合った状態で、ともに心肺停止状態であった。
雲行きが怪しいため、収容を急ぐ。

15:07 二名を掘り出す。

15:40 収容を開始する。

15:50 ヘリへの収容が完了し、ヘリポートへ向かう。

18:00 南稜班は、ヘリコプターによる二人の収容を見届け、舟山十字路に下山した。

二人の学生は、冷たい雪の中から見つかった。残念な結果となってしまった。

捜索活動は、二次遭難もなく任務遂行し終了となった。

しかし、失った二人の若い命の代償は大きい。

この後、本格的な原因究明が行われることになる。
いよいよ次回は、この遭難事故の総括。

遭難の原因はどこにあったのか。
亡くなった二人の学生は、どのように行動したのか。それは少しずつ明らかなる。


(次回「まとめ」へ続く)

※写真は、報告書より引用。第2ルンゼ下の赤い丸が、二人が発見された場所。

注)これまでの関連ブログ
 ★八ヶ岳で学習院大パーティー遭難か
 ★学習院大の二人は雪の中から発見
 ★学習院大しっかり遭難事故を検証すると



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