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孤高の山「鳥甲山」を踏破

画像 信州の秘境「秋山郷」(あきやまごう)には、孤高の山と言われる「鳥甲山」(とりかぶとやま)があります。この目障りな山をやっつけてきました。

 鳥甲山(標高2,038m)は、第二の谷川岳の異名をもち、岩壁は荒々しく険しく、人を寄せつけないような荘厳さがあります。

画像 冬は数メートルにも雪が積もり、マタギの里として有名な秋山郷の西側に悠然とそびえ立ちます。
 日本百名山の苗場山と秋山郷を挟んで向かい合っています。
鳥甲山は、日本二百名山には入っています。

 苗場山の池塘の向こうに荒々しい鳥甲山のロケーション(一番上の写真)も素晴らしいものでもあり、目障りな山で、いつかやっつけないといけないと思っていました。
 今回は、本会一屈強な「いち」と二人でやっつけてきました。

 標高は二千程ですが、登山口からの高低差は千メートルあります。ただし、いくつものピークを越えるため実質高低差は、1200~1300mとも言われています。

 今回のルートは、和山温泉に近い「むじな平」から登り、屋敷登山口へ下るものです。
 このルートが一般的で危険も少ないようで、なぜなら、「むじな平」から山頂までの間に、万仏岩のクサリ場、ナイフブリッジ、切り立ったルートなど難所が連続するためです。

画像 屋敷から「むじな平」へは、林道を5キロ以上歩いて戻らなければなりません。人によっては、自転車をデポする者もいます。

 標準コースタイムは上り5時間、下り4時間となっていますが、我々は、上り4時間、下り2時間半でした。(「いち」単独なら2時間は短縮できたでかな。)

 入山間もなく急登となります。谷川岳の西黒尾根を思い出します。

画像 写真は最初の難所「万仏岩のクサリ場」です。
クサリはあるものの斜度は80度前後あり、岩が滑りやすく、足がかりがはっきりしません。

 右側に梯子がありますが、クサリにぶら下がっている程度でむしろ不安です。左側を行くのが正解でしょう。

 この上部では、白嵓と赤嵓の巨大なバットレスを望むことができる。これは絶景であるとともに、あの上を歩くのかと心が引き締まるものです。

 白嵓ノ頭(しろくらのかしら)までは、切り立った稜線を歩きます。バランスよく歩けば問題はありませんが、気は抜けません。

画像 白嵓ノ頭を過ぎるとかなり下ります。そして笹薮の中を上がり間もなくカミソリの刃「ナイフブリッジ」です。(左下の写真はナイフブリッジを下から振り返って)

画像 その先には最大の難所の赤岩の廊下道となります。
 ここを過ぎると100mほど一気に下ります。

画像 山頂が見えるとやっと快適な上りとなり、間もなく殺風景な山頂に着きます。山頂にあるのは文字が消えそうな山頂票と三角点の石のみ、我々以外に誰もいません。
 ただこの山を征服した達成感は格別ですが、、、。

画像 山頂からは、木が邪魔をしていますが、日本海、北アルプス、上信国境の苗場山、佐竹流山などの山々が見えます。苗場の池塘も良く分かります。

 今日もここでやってみました。
 無線交信です。
 ハンディ機で5W送信して、十日町市のSさんと佐渡島のYさんと交信できました。両方とも59のレポートもらいました。
 山の上はよく電波が飛びますねー

画像 ゆっくり休憩し下山開始です。(右写真下山ルート)
 下山もアップダウンを繰り返しながら下山します。屋敷山までは、赤ずれの切り立った場所もありますので注意が必要です。

画像 屋敷山までは足の調子もよく、軽快に下ったのですが、屋敷山からは急傾斜を直線的に延々と下ります。そして、この道はとにかく滑る。

 石も滑る、石車もある、濡れた土に砂利が混じり滑る。足の踏み場に注意しても滑りまくります。
 この下りが最大の難所ではないのかと思うほどです。私も二度危なかったです。

 登山口が近くには、熊の好物の栗や栃の実が沢山落ちていますので、もしやと不安が募ります。
屋敷登山口はいきなり現れます。

 ここから1時間林道を歩いて車まで戻らないといけません。先に下った「いち」が一足早く駐車場にもどり、迎車してくれました。本当に頭が下がります。
お陰様で、私は半分ほど歩いただけで済みました。感謝感謝。

画像 鳥甲山山行の感想ですが、上りも下りもとにかく急です。
下りは特に転倒や転落に十分注意してください。登山道の草や笹は刈ってあり整備されていますが、急斜面でも、クサリやロープは少な目です。

 屋敷山までの登山道は、少なくとも左右どちらかが切り立っていますので要注意です。
 秋山郷の山ですから、熊対策と蛇には注意しましょう。

 このルートの評価は、長野県が策定した「信州 山のグレーディング」にはありません。ネット上の評価と経験から、技術レベルは、西穂高岳や戸隠山と同じ5段階評価で上から二つ目のレベル4というところ、体力度は5段階で4に近い3でしょうか。ただし、ルート上には避難小屋もないので注意しなければいけません。

 ある募集中のツアー登山には、体力三段階で一番下の「1」、技術度真ん中の「2」となっているものもあります。
 これだけで募集した人はどんな人が集うのでしょうか。

 人を寄せつけない厳しい環境の秋山郷にあって、この山が人を寄せ付けない理由が少しわかったような気がします。
 優雅な苗場山と対峙し、荒々しい山肌の鳥甲山ですが、登る価値があるやまです。登ってみればわかります。
 
そして、この山の楽しみは、下山後の秋山郷の温泉で汗を流せることでしょう。


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